袋井観光協会がおすすめするお店「遠州味処 とりや茶屋」
江戸時代の高級料理を忠実に再現した「たまごふわふわ」が食べられる老舗です。
そんな歴史高いたまごふわふわとは、一体どんな料理なのでしょうか?
遠州味処とりや茶屋のアクセス、駐車場、営業時間
住所 | 静岡県袋井市高尾町15−7 |
電話番号 | 0538-42-2427 |
営業時間 | 11:30~13:30/17:00~22:00 |
定休日 | 月曜日 |
座席数 | 44席(カウンター6席、小上がり8席、座敷30席) |
駐車場 | 有(5台) |
公式ホームページ | 遠州味処とりや茶屋 |
青い暖簾と引き戸がレトロな老舗
創業100年ほどの老舗。35年前に場所を移転し、現在3代目の店主が情趣ある和食屋さんを営んでいます。
店内にはサインが飾ってあり、多くの有名人が来店していることがわかります。
松の家紋が映える暖簾や、木を基調としたランプなど雰囲気のある店内です。
お子様連れには嬉しい、お座席の用意もありますよ。
畳席で、ゆったりとくつろぐことができるスペースとなっています。
遠州味処とりや茶屋のメニュー
たまごふわふわは「440円」
他にも、水槽で泳いでいる天然ものの魚を注文後にすくってさばく「刺身の盛り合わせ」など、ここでしか食べられない料理を味わうことができます。
袋井の地酒なども楽しむことができますよ。
袋井市のB級グルメたまごふわふわを実食!
江戸時代のつくり方を忠実に再現しているのはとりや茶屋だけ。
なんと、たまごを手作業で5分間かき混ぜているのだとか。
まるでシフォンケーキのようにふっくら膨らんでいて、型があります。
これをたまご1個でつくっているというから驚きです!
口にした途端ふわっと消える不思議な食感。たまごもしっかり感じることができます。
艶のあるお出汁は、昆布と鰹節でシンプル。
深みとコクを感じる上品な味わいで、ごくごく飲めちゃいます。
たまごふわふわの歴史を紐解く
袋井宿に泊まってもらいたい
東海道五十三次のど真ん中に位置する袋井宿。
日本橋から数えても、京から数えても27番目に位置する宿です。
東に掛川宿、西に見附宿という大規模な宿場に挟まれ、多くの旅人たちは袋井宿には泊まらず、主に休憩場所として利用していました。
「袋井宿にもぜひ泊まってもらいたい」という想いから考えられたのが、料理でのおもてなし。
すっぽんやうなぎといった袋井の名物のほか、宿泊者には朝ごはんのメニューとして「たまごふわふわ」を振舞ったようです。
新選組局長、近藤勇もとりこにした
あの新選組局長近藤勇も、お忍びで来ていたほど大好物だったとか。
子孫である方が、先祖が愛した「たまごふわふわ」をぜひ食べてみたいと、遠くから足を運んできてくださったと言います。
世代を超えて尚、人と人をつなげてくれる歴史ある食べ物なんですね。
病後食として母親に
お医者さんに、病後食として「毎日たまご1個食べさせてほしい」と言われたといって、レシピの問い合わせがありました。
一カ月後、病気で弱った母親に毎日食べさせたら、食欲も湧いて元気になったっという娘さんからの手紙が届いたのだと言います。
とてもうれしそうに話す店主。温かい人柄が伝わる、素敵なお話を聞かせていただきました。
生きる活力を握るのは食事です。昔の人たちの考えた料理は、シンプルだけどパワーのあるものなんだとしみじみ感じました。
まとめ
たまごふわふわは、参考文献に絵が描かれていなかったため、出汁と卵で作るという情報だけを頼りに再現したのだそうです。
歴史ある料理を大事にしてほしいと託されたからこそ、今後も手作業にこだわっていきたいと語る店主。
他では絶対に味わうことのできない一品です。