「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の第三村のモデルになってから、俄然人が増えている天竜浜名湖鉄道「天竜二俣駅」にある転車台ツアー。
天浜線大好きっ子もエヴァファンもここに行かなきゃ天竜浜名湖鉄道は語れない、転車台&鉄道歴史館見学ツアーに行ってきました!
天竜二俣駅へのアクセス、駐車場、営業時間
お車の場合は、新東名「浜松浜北I.C.」からは4kmで約10分です。
公共交通機関を乗り継いで天竜二俣駅まで行く場合、JRとの接続がある駅は「掛川駅」と「新所原駅」になります。
また遠州鉄道との接続は「西鹿島駅」になります。
天竜浜名湖鉄道の公式ページに「運賃と時刻表」というページがあるので、参考にしてみてください。
天浜線で「転車台ツアー」に来場した場合は、入場料の割引があるので、ぜひ利用してみてくださいね。
また天浜線には乗り降り自由なフリー切符があります。乗車距離が長い場合はお得になる場合があるので、合わせてチェックしてみてください!
住所 | 431-3311 静岡県浜松市天竜区二俣町阿蔵114-2 |
電話番号 | 053-925-2276 |
FAX | 053-925-2277 |
営業時間 | 9:00〜16:00(てんはまや実店舗営業時間) ※電話でのお問い合わせは9:00〜17:00まで可能 |
定休日 | 年中無休 |
公式サイト | https://www.tenhama.co.jp/ |
公式SNS | Twitter、Facebook、Instagram |
駐車場 | なし ※ただし天竜二俣駅東側に天竜区所有の空き地があり、そこに停めることが可能とのこと。100台程度は停めれるスペースがあります。 |
天浜線の人気ツアー「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」の参加方法
レポがとっても遅くなってしまい申し訳ない!
転車台&鉄道歴史館見学ツアーにある晴れた日に行ってきました。
天竜浜名湖鉄道「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」通称転車台ツアーの参加は以下の手順となります。
- 自分が参加出来る時間帯をチェック
ツアー時間
※2021年5月の段階での時間です。臨時のスケジュールや変更等ないか公式HPで確認してください平日
月、火、水、木、金1回目 13:50〜 休日
土、日、祝1回目 10:50〜
2回目 13:50〜 - 駅構内にある切符売り場にて、転車台ツアーの切符を購入
ツアー料金
※2021年5月の段階での料金です。変更等ないか公式HPでも確認ください天浜線で来場されたお客様 大人 250円
小人(1歳〜小学校6年生) 100円お車やバス等、天浜線以外で来場されたお客様 大人 350円
小人(1歳〜小学校6年生) 100円チケットは当日券のみ。予約は出来ません。
現在人気ツアーとなっており、連日満員。チケットを買えるか否かは運!?かもしれません。
参考までにGW中は11時台のチケットは9時半から、13時台のチケットは11時半頃から販売をされていたとのことです。 - 集合場所へ
天竜二俣駅の外、転車台の看板が立っているところが集合場所です。
- 時間になるとツアースタッフの人が現れ、駅構内への誘われます
- ツアー時間は全行程40分
天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅の駅舎のことを聞きながら横目に通り過ぎ、近くに行けば行くほど存在感のある高架貯水槽を見上げ、ノスタルジックな車両区の中を通り抜け、転車台に至り、鉄道歴史館を見学するという行程になります。
詳細は、天竜浜名湖鉄道の公式HP内「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」のページをご確認ください。
転車台&鉄道歴史館ツアーの見所
まず、ツアーに参加したものとして、ツアーに行く前に知っておくといいかなと思うのは、天竜二俣駅は国の登録有形文化財であるということ。
天竜浜名湖鉄道には、全線36箇所の施設の登録があります。
天竜二俣駅においては、駅舎、高架貯水槽、洗濯場・浴場、転車台、扇形車庫、運転区浴場、運転区事務室等と昭和前期の建物のほぼすべてが現役で使用され、最も文化財に登録された施設の多い場所になります。
天竜二俣駅構内
駅のプラットホームには、ツアー中聞けるかもしれない天竜二俣駅の秘密があります。
これ、なにか分かりますか?
天竜二俣駅のプラットホームは昭和15年頃に作られたのですが、第二次世界大戦真っ盛りの中で鉄筋の不足する中、使わなくなったリユースされたレールを使って、木造部分の補強が行われているのです。
詳しいことは、ぜひ現地で、見て聞いてください!
高架貯水槽
高架貯水槽も迫力のある見所の一つ。
高さは11.6mあり、近くに行けば行くほどその大きさに圧倒されます!
70tの水量を貯めておくことが可能で、昭和46年まで走っていた蒸気機関車が引退するときまで使われていました。
昭和に入ってから一度足の部分を中心に耐震補強工事をされ、更に東海地震に備えて再度2013年にも耐震補強されているそうですが、現在の技術で補強されたところが分からない…。技術の革新、アメイジング!
近づいて見上げることが可能なので、皆さんもぜひ観察してみてくださいね!
運転区浴場、休憩室、事務室等
残念ながら、それぞれが窓越しにしか見れません。
特に一見の価値ありな浴場は老朽化によって、立ち入りを禁止されているので、窓から見れる範囲のみ!
立ち入り出来ない理由があるので、そっと窓から忍んで見てください…!
それにしても、風情がある大浴場っぷりっ!
これ修理して、転車台風呂とかやってくれないかな…とか、思って眺めちゃったりしました。そんな方他にもいらっしゃらないですか?
運転区には、天浜鉄道神社なるものがあります。
天浜線1日フリー乗車券のついた絵馬が、年末早い時期から販売されており、願い事を書くいて駅員さんに渡すと、ここに奉納されるそうです。
今年もやるなら、ぜひ買って、天浜線フィーバーにあやかりたいものです!鉄道の神様よろしくお願いします!
転車台
これを見ずしては帰れないメインイベント!
現存し現役で活躍する転車台は、全国でもそう沢山はありません。
ここ天竜浜名湖鉄道の転車台は、毎日毎日休むこと無く列車の移動に使われる現役で稼働する生きた文化財です!
写真左奥に人が入り、電動で回している転車台ですが、もちろん人力で回すことも出来るハイブリットな仕様になっております。
何人で回していたかなども、ツアーの中で聞けるかも!
車両重量は30t。聞いたときは重いと思いましたが、車両重量としては軽い方なんですって…!
軽量化され燃費がよく、また加速もよい天浜線TH2000型の車両。
雨の日は登り坂での空転をしやすくなるため、砂をまく装置がつけられている車両がいくつかあるそうです。
車両の下回りまで見れる時はチャンスは少ないので、ぜひぜひ転車台ツアーの機会に目を凝らして探してみてください!
重さ30t、全長18m、高さは約4m、これが転車台に乗っていきゆっくりと回転する様は、もう勇壮です。
ちなみに、国鉄時代に走っていた蒸気機関車であるC58は、60tだそうです。倍の重さですね!
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の中にもこの転車台の場所がモデルとして使われており、沢山のファンの方々に愛されている風景が広がっています。
ちなみに、転車台の周辺にこんな建物も…
ちなみに、静岡には天浜線以外にも大井川鐵道にも転車台がありますよ〜!
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扇形車庫
その名の通り扇型の形をした車庫です。
昔は更に2両、全部で6両入る車庫だったとか。減築をされ、現在では車庫は4両分となっているそうです。
もちろんこれも文化財。文化財は表立って修繕が出来ないという大変さがあるそうですが、この車庫が直近で修繕が入った箇所だそうです。
近年の台風被害等で破損した扉があるそうですよ。私はどこか全然分からなかったです!
鉄道歴史館
天竜浜名湖鉄道が、国鉄だった頃からの時代を知ることが出来ます。
昭和15年に全線開通した「二俣線」。
戦争があったんだなと、しみじみ思わせる展示物もあります。
鉄道模型には国鉄時代に走っていた蒸気機関車C58や、現在ラッピング車両として復活しているキハ20などが見られますね。
ディーゼル機関車、多分貨物を引く車両だと思うのですが、それも通っていたんですね…
第二次世界大戦中、ここ浜松では空襲に何度か見舞われています。
またその時期に地震もあり、不通になった東海道本線の迂回路として整備されたのが、この国鉄二俣線ということ。
当時は貨物列車が通り、物資の輸送などで使われることが多い路線だったそうです。
今は沿線の人の足として、また観光として人気の路線ですが、歴史の中で揉まれ、様々な背景をもつ鉄道です。
これは、しんじょはら…!とハッと見上げられた方も多いかも。
国鉄時代のホーロー看板、これが見られるのも鉄道歴史館内です。
そう大きくない館内でしたが、昭和レトロ好きな心を鷲掴みにしてくるものが多く展示されています。
ゆっくりと歩いて、その歴史を垣間見てください。私が簡単に書いた以上に、とても長い深い歴史があり、見所の多い場所です。
ベビーカーの人へ
補足ですが、ベビーカーの難所だったところを上げて置きます。
私、何も考えず、ベビーカーで連れて行っちゃったんです…。入るまで認識してなかったんですが、転車台ツアーには2箇所も難所があったんですよ!
まず、1つ目はこの階段。
1m近くあると思うんですが、子どもを乗せたままあげようとすると、大人が二人いないと厳しいです!
もう一箇所は写真がないので、申し訳ない…。
場所は高架貯水槽の辺りなのですが、30cmくらい持ち上げる必要があります。
また、運転区に入ると、細い溝があったりするのでベビーカーの小さなタイヤはハマりやすい場所が何箇所かあります。
どうしてもベビーカーで入る必要がある場合は、補助し合える大人がもう一人いればいけるなと思いました。
抱っこが可能なら、ぜひベビーカーはお車等の中に置いて抱っこで入ってください。
同じ理由で車椅子の方も、難しい場所があるそうです。
ただ、別のルートで転車台や鉄道歴史館に入るルートがあるそうなので、必要がある場合は天竜浜名湖鉄道の営業課(053-925-2276)までご相談くださいね、と伺いました。
車椅子ご利用のお客様へとのメッセージが記載されているページがありましたので、そちらも合わせて確認して見てください。
まとめ
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のモデルにもなり、人気のスポットとなっている天竜浜名湖鉄道の転車台は、見所が沢山あります。
ツアーそのものが天竜浜名湖鉄道を知ることやその歴史を垣間見る事ができる、とても知識欲を満たすことの楽しめるツアーです。
映画と重ねるもよし、車両を愛でるのもよし、歴史を味わうもよし、様々な人に参加して欲しいツアー、ぜひ足を運んでみてくださいね。