天竜区春野町にゆったり贅沢な時間を過ごせる時忘れの「古民家カフェやしき」が2021年8月にオープンしました。
花とりどりのお庭や、古き良き昔のお道具達に囲まれながら、まるでタイムスリップをしているかのようなカフェ。
日常の喧騒を忘れ、春野町のしっとりとした自然を見つめながらのカフェタイムは格別です。
古民家カフェやしきのアクセス、営業時間、駐車場
住所 | 静岡県浜松市天竜区春野町気田752 |
電話番号 | 080-6981-6371 |
営業時間 | 11:00〜15:00 ※のれんが出ている時間 |
営業日 | 金曜日、土曜日、日曜日 |
座席数 | テーブル5席 ※12名程度 |
駐車場 | 10台程度 |
公式SNS |
ゆったりとした贅沢な時が流れる「古民家カフェやしき」
浜松市天竜区春野町の気田地区にある「古民家カフェやしき」は、浜松の中心部から約1時間余り山間部の方へ車を走らせた場所にあります。
公共交通機関だと西鹿島からバスに乗り換え「春野協働センター」で降りて4km歩くか、袋井駅から気多行のバスで2時間「春野中学校前」下車し、そこから400m歩くと到達します。
近くには、気田幼稚園や気田小学校、春野中学校などがあり、春野町気田地区の中心部に400年近く建っている古民家です。
車でのルートがちょっと迷いそうだったので、少し詳しく書くのをお許しください!
春野の大天狗面を左手に過ぎ、小天狗さんたちがついている宮川橋を渡った最初の信号機で、「気田」方面に坂を上がります。
時々車線の復活する細めの道を気を付けながら2kmくらい進むと、
「カフェやしき」への案内看板が左手に!見落としやすいので注意です。ちなみにこの先には春野中学校や旧王子製紙製品倉庫があります。行き過ぎても別のルートはあるのですが、こっちの道の方が分かりやすいかなあと思うので…!
そしてまた案内看板。ここは真っ直ぐ進みまーす。
ソーラーパネルが途切れる辺りで、小学校方面に登る道がありますが、ここは下の道を進んでください。
桜の木がある広場を通り過ぎた先にT字路があります。この辺りで、迷うかも…?
この交差点で左に目をやれば、古民家カフェやしきが見えるんですが、前だけを見ていると通り過ぎてしまいます。小学校に上がる坂を過ぎてから数十mはチラチラと左を見ながら進んで下さいね!
交差点を左折すれば、すぐに「やしき」と書かれたシックな古民家が見えます。
駐車場は店舗前に5台くらい、道を挟んでだ左側に5台くらい停めることが出来ます。
ヤマモモの木の向こう側にリノベーションされた古民家が「古民家カフェやしき」です。
赤い暖簾と営業中の旗が出ている時が、営業している時だそうです。これがない時は残念ながらおやすみ!
「古民家カフェやしき」はなんと築400年!
実際に記録として遡れるのは350年前までだそうです。というのも台帳を保管してあるお寺が一度火事にあった為それ以上は遡れないのだとか。
中はリフォームされており、落ち着いた空間です。新しく張り替えられた黒っぽい床と400年という月日に磨かれて来た柱や梁を見て「陰翳礼讃!」と呟きたくなる落ち着いた空間でした。
リフォーム、店主さんたちご家族で半分近く自力DIYでされたとか…!
座敷席が2席、テーブル席が3席。10人くらいで、ゆったりとした場所です。
梁が立派過ぎる。栗の木かなあ…?
縁側のテーブル席からは、庭と気田の町そして春野の山々が展望できます。
店内には、竹とんぼやコマ、お手玉など昔遊びのお道具が…
古いアイロンや、木製の冷蔵庫などあり、古き時代に思いを馳せることも出来ます。
店内はささやかなピアノの音がかかっていました。
掛かっているCDはhirofumi maeda。気田にすむピアニストさんです。碧く流れ行く気田川を主題に、透き通ったような曲を作曲され、CDにされています。
春野町の所縁のものが随所にあって、この土地でのご縁を大事にしていらっしゃるのが分かります。
やしきの店主さん、実はこのお家のご子孫だそう。
小学生の時期、5年間、この家で過ごし、近年、住む人の居なくなった祖母の家を、取り壊すべきか直すべきか悩みに悩み…
残そう、と、一大決心をされて、せっかくなら色々な方に愛してほしいと「古民家カフェやしき」を始められたそうです。
彼女は、町と春野の2拠点暮らし。その為、週末だけ開けています。
訪れた人が、ゆったりと過ごせるように。
店内は心遣いが随所に見られる、落ち着いた場所でした。
ちょっとずつちょっとずつ、お家にお庭に手を入れているそうです。前に来た時とテーブルの場所が変わっていたり、あの時はここになかった照明が着いていたり、活けてあるお花が違ったり…。
5月中旬に訪れた時、お庭には青く爽やかなネモフィラの花が風に揺れていました。
お庭のベンチや石に腰掛け、外で寛いでもいいですよ、と店主様。
玄関にある和傘等を使って、素敵な写真を撮って下さいね、と仰っていました。お着物を着て、いい写真撮ってくる人を連れて来なければ!
皆様もエモい写真を撮ってきて下さい!
古民家カフェやしきのメニュー
古民家カフェやしきのメニューはセットがお得です。
セットがお得なんですが…!
私はどうしても「工芸茶」なるものが飲みたかった!
1ポット800円。中国・杭州のものだそうです。
ジャスミン、菊・千日紅、キンセンカから選べました。
工芸茶、自家製ケーキ、かき氷をオーダー
今回はキンセンカを。
ポットにころんと入った所に
とくとくと、熱いお湯が注がれます。
花が!
咲いた!
数分ともない時間でしたが、ゆっくりと開いていく様を見ている時間のなんて贅沢なこと…!
二人でシェアをさせていただけるとのことで、お湯のみは2ついただきました。
自家製ケーキと共に…!
ケーキは手作りで、これは一番人気のチーズケーキ。
季節毎にあるものが変わり、お茶を使ったものや、レアチーズ等、その日その時であるものが違うようです。
お茶を飲み干し、一心地着いていたら…
2煎目のお湯を入れて下さった!
この後、もう一度おかわりをし、3回も楽しんでしまいました。
そして、もうすぐこの季節!
かき氷!
お祭りの味のブルーハワイと
自家製と聞いたら頼まずには居られないいちごみるく。
自家製のイチゴシロップがゴロリ!
至高!来てよかった!
今回は注文しなかったんですが、食事メニューはこんな感じ。
オススメはガパオライスとのこと。ナンプラーの香りがエキゾチックを誘う、映える一皿。
工芸茶はセットメニューのお茶として選べないのですが、コーヒーや紅茶等が選ぶことが出来ます。
紅茶はこのTeas hallelujah(ティーズハレルヤ)のものを使われているそうです。標高400mの春野町山麓で、自然の力を頼りに育てられた有機栽培無農薬の茶葉です。濃いのに優しい味で心を満たしてくれます。
他にも春野を本拠地にしている「養紡屋」さんのはちみつレモンや、天皇陛下の前で手揉みを披露されたことのある春野で最も有名と言っても過言ではない「栗崎園」さんのほうじ茶などが選べます。
まとめ
古民家カフェやしきは、ゆったりとした空間で、時を忘れそうになるくらいリラックスして過ごせる場所です。
春野のことが大好きな店主さんが、地元で繋がっているご縁を大切に選ばれたお茶や食材を愛情豊かに提供して下さいます。
日々の喧騒を忘れに、大切なものを思い出しに、この時忘れの古民家カフェやしきへ行ってみてくださいね。