日本の産業を下支えする下町の工場、その中でもまだまだ環境整備が整っていない工場が存在するのはご存知でしょうか?
人によっては「週78時間の工場勤務なんて大したことないよ」と思う方もいらっしゃると思います。
でも僕は実際に働いてみて非常に嫌な思いをしました。なので今こうして過去の辛い思いをしてきたことを赤裸々に綴っていこうと思いました。
そして文章の後半ではそんな目に合わないような立ち回りを紹介しています。
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ブラックすぎる工場の勤務スケジュール
以前僕は、父の紹介で父の兄が経営しているガラス工場で働いたことがありました。親戚のよしみで働くことになり僕もせっかくなので親戚の期待に答えたくついつい2つ返事で働き始 めました。
出社は朝6時です。6時まで作業着を着て持ち場についてないと罵声が飛び交います。なので社員たちは必死に着替え自分たちの持ち場へそそくさと向かっていきます。
僕が担当したのはガラス運びと呼ばれ高温のガラスがかまどから出てきた物をさましと呼ばれるベルトコンベアーにただ運んで行く作業でした。
午前の作業は、朝の6時から9時まで、そして休憩をはさみ9時15分から12時までひたすら同じことの繰り返し。本当に単調な作業でした。
しかも、かまどの温度が高いため工場内はとても熱かったです。冬場はいいとして夏になると非常に蒸れ息苦しくなります。
午後は包みと言われる作業に入りました。冷めたガラスを包装しにひたすら包んでいく作業です。運がいいことに包みをしている時は座ることができたので少し足の疲れも取れました。
しかしながら包み作業をする部屋は社長室にも近く冷房が利いているため風邪をひいたり痔になったりしました。
相次ぐパワーハラスメント
包みの作業の隣は検品作業をしている従業員が数名いましたが、検品作業の従業員は責任が重く元請けに納品する時に不良品が多いと社長の罵声がなぜか検品作業者に行くのです。
検品作業をしている従業員は主に中年の女性が多く皆必死にやっていますが多少のミスをしてしまうと社長が飛んできて「何やってるんだ!バカやろう」と大声を張り上げます。今思えば完全なパワーハラスメントです。
罵声を浴びせるだけでは民法第 709 条に基づく損害賠償請求ができるレベルまでではないですがパワーハラスメントは重度であれば刑事告発も可能です。
それだけ危険な行為を平然とする経営層の人間に尊敬の念すらありませんでした。
皆さんの中でもパワーハラスメントを受けている可能性がある方がいらっしゃるかもしれません。今一度パワーハラスメントの定義をご確認ください。
職場のパワーハラスメントとは
職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。
(引用:厚生労働省|明るい職場の応援団)
違法な労働時間
午後3時になると今度は段ボールに当日に納入するガラス製品を入れていく作業が始まります。この作業も単純で頭の中は「早く終わらないかな」とか考えていました。その作業を午後6時までに終わらせ残りの1時間は掃除です。
会社を退社するのは結局午後7時が当たり前でした。
なぜか午後6時でタイムカードを押さなければならず1時間は残業です。そもそも一日の労働時間は8時間が標準だったようなきがします。
労働基準法 第32条第2項
使用者は、1週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き1日について8時間を超えて、労働させてはならない。
会社を退社するのは結局午後7時が当たり前でした。そんな環境で仕事をしていると楽しみなはずの週末は不安に押しつぶされます。
まあ残業代が出れば問題ないのでしょうが、当時間違いなくサービス残業を強いられていました。午後7時になり帰宅できます。
家に帰った時は体がくたくたでした。それでも周りのみんなは何も言わず仕事をしている。 甘いのは僕だけなんだ、早く皆の様に労働ができるよう頑張ろうと言い聞かせていました。
今思うとこれが勘違いの1つです。おかしいのは会社の方だと当時は気づかずそのまま時をすごしていました
休日は常に不安だった
休日は日曜のみで、日曜の朝から明日仕事をしなければならないという不安が休日を有意義に過ごそうという想像を押しつぶしてしまいます。
そんな生活をしていると生きている意味がわからなくなります。おそらくこの記事を読んでいる皆さんの中でも同じような心境の方がいらっしゃるかもしれません。
もしそうであればここで断言させて下さい。今すぐ転職しましょう。そんな労働環境で働き続けると自分を破滅させてしまいます。究極的に言えば尊い命を自らの手で手放す行為をするかもしれません。
もし皆さんの中で週末を楽しめないと感じる方は今すぐ転職をする準備をした方がいいです。僕はもうあんな辛い思いをしたくありません。
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現実に気づかされた
ある日友人と合うことになり夜に会社の話しが出てきました。僕の労働環境を話すと友人は思わずため息をして如何に僕が働いている工場がブラックかを力説しはじめました。
会社の人間は洗脳されていることに気づきその時僕が抱えていた会社に対しての違和感が鮮明になりました。
皆が当たり前にしていることを当たり前だと思うことの愚かさ。サービス残業が日本で美徳とされるおぞましい社会いろんな点に気づかされることになりました。
当然僕の友人はそんな会社すぐにやめた方がいいと言いだしますが、それでも僕自身会社をやめたら申し訳ない気持などありとあらゆる後ろめたさが心の中に湧きあがり躊躇してしまいました。
その躊躇は非常に危険です。 今すぐその躊躇をやめるべきです。日本人は仕事に関して過度な責任を持つ傾向があります。あくまでこれは今僕が外資系で外国人と働いている環境と比較して実体験として述べているはなしなので意見として言っています。
もちろん責任を持つということは大切です。しかしながら果たしてむやみに責任を感じて会社を辞めないでブラック企業に居座り続けてあなたは人生を楽しく過ごせるでしょうか?
事実日本には過労死という言葉がありますし、職場環境が原因で自殺する人もいます。
皆さんが陥ってしまう過度な責任感は今すぐ捨てましょう。
そして退職を決意した
話しを戻しますと結局、僕は職場をやめハローワークや転職サイトで求人を探すことにしました。
当時僕が知らなかったことがありました。それは前の職場はかろうじて社会保険に入ってたので失業保険の申請ができたため、休職中は3カ月間だけ生活できる資金援助をしてくれたということです。
以前の職場のことを転職サイトを通して会ったカウンセラーの方やハローワークの方に話したらすごくかわいそうな顔をされてしまいました。
やはり僕と同じ悩みを抱える求職者がここ最近増えてきているそうです。確かにSNSが普及していてブラック企業に対する風当たりが強く、おかしな会社があるとすぐにさらされる傾向にあります。
最後に:ブラックな工場から転職するなら転職サイトがおすすめ
少しでも自分が働いている会社に対して違和感を覚えるなら周りの人やハローワークなどに相談してみましょう。
特にそのような問題に力を入れているのが民間の転職サービスで、最近ではブラック企業を転職の紹介先として紹介しない風潮が強まっていますのでそう言ったサイトを活用していくのも手です。
実は僕は2回工場という場所で働いたことがありますが、全く職場の雰囲気、社員に対する扱い、労働環境などが違い驚きました。
運がいいことに工場の転職は一部を除き学歴があまり重要視されないため今よりいい環境の工場で働くことも可能です。
僕が経験したつらい過去を踏まえてお話しをしました。もし皆さんが似たような環境をしているのであれば今すぐに対策してみてください。
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