東区中野町にある、Anny coffee。
元は農業用倉庫だったとは到底思えないおしゃれな空間と、無農薬無化学肥料のコーヒー豆を使うことにこだわりをもつコーヒー店です。
筋金入りのコーヒー好きの店主・高橋さんの半生がつまった一杯は一度は飲む価値があります。
Anny coffee(アニーコーヒー)の外観・内観
こちらがAnny coffeeの外観です。
2016年3月オープン。店主さんの若い頃からのニックネーム「アニー」から名前をとって名付けられたコーヒー店です。
40年前の農業用倉庫をリノベーションして建てたという店内は全10席。白を基調とした明るいカラーリングで、テーブル席の壁面とカウンター席の足元には、仕事をする人も利用しやすいよう電源やUSBポートも設置されています。
もともと2階建てだった天井を取り壊し、一部を吹き抜けに。黒く塗られた鉄骨の梁や窓は、当時のものがそのまま使われています。外観や内観に木を並べたデザインを用いるのがAnny coffeeのこだわり。イベント出店時も、お店の雰囲気を伝えるために同デザインの布を用意します。
Anny coffee(アニーコーヒー)のメニュー
Anny coffeeの人気メニューの一つは、デカフェ(Hot700円、Cold800円)。カフェインレス処理がされているため、健康志向の女性からの人気が高いコーヒーです。
マヤビニック(600円)は、バランスのいい苦味とコクがあり、スッキリとした味わいの誰にでも飲みやすいコーヒー。Anny coffeeで扱う生豆は環境に優しい、農薬、化学肥料を使わない豆を選んでいます。
Anny coffee(アニーコーヒー)の店主さん
Anny coffeeの店主の高橋さん。浜松市出身で、名古屋の大学を卒業後に、エンジニアの道へ。機械のの設計士として独立し、その後に長年の夢だったコーヒー店をオープンしました。
コーヒーの道へ入るきっかけは、40年前に購入したイタリア製のエスプレッソマシンから。インターネットはもちろん、豆すらも手に入らなかった時代。市内の珈琲店を回ってなんとか生豆を分けてもらったそう。店内には、当時高橋さんが使用していたエスプレッソマシンや、当時読んでいたコーヒー雑誌なども展示されています。
焙煎機も手に入らなかった時代、コーヒー豆を煎るのには、銀杏を煎るための網を使用していたとのこと。家中、煙で家族に顰蹙をかいながらも、自分で焙煎した豆で淹れたコーヒーを家族や職場の同僚に振舞うことで喜びを感じていたそうです。
機械の設計士だった経験から「数字」に強いこだわりを持ち、早朝4時~5時、まだ静けさが漂う中で音を聞きながら行うコーヒー豆の焙煎は、温度や圧を1分ごとに調整し、毎日細かなデータを記録に残されています。
まるで天空落としのようなお湯を注ぐスタイル。高橋さん曰く「お湯を落とす高さ、速さ、細さで温度を調節している」そう。豆ごとに最適な量や、抽出温度を設定し、時間、重さ、温度などのデータを測ることで、いつも同じコーヒーを提供ができるといいます。
ミルは2種類、淹れるコーヒーで使い分けをされています。Hotはドリップ、Iceはアメリカのエアロプレスという抽出器具を使用します。
エアロプレスは世界規模の選手権もやっている人気の抽出器具ですが、浜松で扱っているコーヒー店はまだ少なく珍しいものです。
本来はHotに使うものですが、Anny coffeeでは、あえてIceに使用。しっかりした味が出て、最後まで楽しめるIceコーヒーになるそうです。
高橋さんの半生がつまったこだわりの一杯。ブラックデビューにもぴったりな飲みやすい味わいでした。ぜひ一度味わってみてほしいコーヒです。
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Anny coffee(アニーコーヒー」)の詳細
住所 | 静岡県浜松市東区中野町17−1 |
電話番号 | 053-581-9777 |
営業時間 | 11:00〜20:00 |
定休日 | 火曜日、第2日曜 |
座席数 | 10席 |
駐車場 | あり(5台) |
備考 | PayPay利用可、電源、USBポートあり(携帯、PC充電可能)、テイクアウトあり、豆販売あり、ドリップバッグ販売あり |
公式ホームページ | Anny coffee |
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