製造業に転職し、2年が経つMURAKICHIです。僕には、妻と7歳になる息子がいます。
前職は、全く畑の違うサービス業の仕事をしていましたが、家族のために、将来のためを考えて、給与の良い製造業に転職をしました。
結論から言えば、前職よりも年収が約100万円程上がり、お金には余裕ができました。
しかし、同時に工場勤務のつらい部分も身にしみて分かりました。
あなたも、将来やお金の不安に悩み、今まさに製造業への転職を考えていませんか?
工場勤務はつらいんじゃないか。ずっと続けていけるのだろうかと、不安を感じていませんか。
僕も同じことに悩み、転職することに不安を感じていましたが、勇気を出して転職をしたことで事態は好転しました。
この記事では、僕が30代、未経験から製造業に転職した経験から、工場勤務のつらい部分を出来るだけ掘り下げて全て伝えていきます。
あなたが、もし工場への転職を考えているなら、ぜひ参考にしてください。
僕が転職の際に利用したサイトは【工場ワークス】と【ジョブハウス工場】です。
この記事でも、工場勤務のつらい部分を包み隠さず伝えていきますが、もしすぐにでも仕事を探したいという方はこちらよりどうぞ。
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給料への不満、将来への不安から転職を決意し、工場勤務へ
30歳を超えて初めての工場勤務。
苦労してなんとか就職先を見つけ、僕は転職をしました。
前職は、スイミング教室の運営やインストラクターの仕事をしていました。
仕事は楽しく、責任のある立場にも就かせていただいていましたが、同年代と比べると給与水準が低く、昇給も望めなかったため、いつも転職への葛藤がありました。
何度も上司と話し合いをしましたが、将来への不安を拭い去ることができませんでした。
そして、転職を決意し、工場ワークスで応募した工場への勤務が決まりました。
初めての工場勤務、まずは必要な資格を取得
仕事が決まったのはいいのですが、必要な資格も、経験も全くなし。
もちろん、夜勤や交代勤務の経験もありません。
最初は資格を取りに行くところから始まりました。
- 床上操作式クレーン運転技能講習
- 玉掛け技能講習
- フォークリフト運転技能講習
約2週間かけて全ての資格を取りに行きました。
教習所では「こんなの覚えられるかな。フォークリフトなんて運転できるかな。落ちたら恥ずかしいな...。」
という不安がありましたが、何回か行くと、学科も技能もすぐに慣れていきました。
一緒に受けたのは20人ほど。女性の方も3割ほどいましたが、全員合格されていました。
工場勤務がスタート、つらいと言われる3交代勤務に
資格取得後、社内の教育を3日程度受けて、工場勤務が本格的にスタートしました。
シフトは4直3交代勤務。4班で、24時間を3分割してローテーションしながら勤務するシフトです。
- 8:00〜16:15
- 16:00〜0:15
- 0:00〜8:15
実働は7時間半。真ん中に45分間の休憩を挟みます。
いきなり、つらいとされる3交代勤務からスタートです。
未経験から工場勤務に入る方には、大きなハードルに感じるであろうローテーションに入ることになりました。
工場勤務でつらいと感じたこと
工場勤務がスタートしてから、僕がつらいと感じたことはこちらです。
研修時間が十分でない
工場もピンからキリまであるとは思いますが、僕の会社は資本金数千億円のそこそこ大手と言われる会社のグループ会社です。
それでも、研修は先輩社員任せという感じで、会社としてのフォローはあまりありませんでした。(はじめに安全や会社に関する説明の教育はありましたが)
工場勤務がスタートしてから、約2週間、先輩社員につき、研修を受けました。
2週間後にひとり立ちをした時点で、業務の習得度は50%程度でしたが、あとはやりながら覚えて行く...という感じでした。
あたる先輩社員次第で、かなり変わる点もあり、同じ時期に入った方は、無口な先輩社員にあたってしまい、ほとんど仕事を教えてもらえないまま研修が終了していました。
会社次第にはなると思いますが、全くの未経験から工場勤務に入る方は、やや苦労すると思います。
機械の操作ミスが大惨事になる
クレーンやフォークリフトも慣れてくると、少し気を抜いて操作する時期が必ずきます。
そんな時に、僕はボタンの押し間違えで、クレーンで吊った製品を壁に当ててしまいました。
壁は凹み、数百万円する製品にキズが入り、製品として出せなくなりました。
機械はパワーが大きいので、ちょっとしたミスでも大きな惨事になってしまうことがあります。
幸い、経験の浅さから、強く責められることはなかったのですが、工場の怖い部分だなと感じさせる出来事でした。
ケガをする
約1年がたった頃、僕は機械に巻き込まれて、右手を10針縫うケガをしました。
あっという間の出来事でした。
回転している機械にふとしたことで右手が巻き込まれ、一瞬で血が流れました。
抜こうとしても全く抜けず、たまたま近くにいた社員の方に運転を停止してもらい、なんとか手を抜いて、そのまま救急車に乗って、病院に直行しました。
本当に機械のパワーはすごいです。人間の力ではどうにもできません。
工場で働くなら、安全が最優先は絶対です。僕は身にしみて分かりました。
交代勤務がつらい
やはり、通常の勤務よりも交代勤務はつらいものがあります。
特に、子供が小さいうちは大変な部分があります。
子供と生活時間が合わずに、会えない辛さ...
夜勤が終わり、寝ないといけなくても、子供と遊びたくて無理してしまうこと...
交代勤務で残業が入ってしまうと、ほぼ家に帰って寝るだけになってしまいます。
無理をすれば、次の日の仕事は、疲れを引きずったまま1日乗り切らなければなりません。
睡眠時間と、体力回復に当てる時間の確保をいかにするかが交代勤務では重要になります。
なかなか眠れない
交代勤務でつらいのが、寝たいのに寝れないことです。
明日が大変になるのは分かっているのに...でも寝れないんです。
どうしても、外が明るいと目が冴えてしまったり、近所の工事作業の音がうるさかったり、ピンポンが鳴って宅急便が届いたり...様々な睡眠を遮る出来事があります。
僕の場合は、アパートが縦列駐車なので、妻との車の入れ替えで起きないといけないので、かなりストレスがあります。
とにかく睡眠をとれる環境を作るようにしましょう。
アイマスクを用意したり、カーテンを遮光率の高いものにしたり、家族と話し合って協力して環境を作ったり...
僕は、YouTubeでヒーリングミュージックを流してみましたが、これが結構効果ありました。
通勤がつらい
工場勤務、特に交代勤務では、通勤が苦痛に感じることがよくあります。
夜勤明けはあまりに眠くて、運転ができず、会社の駐車場で仮眠を取ることもありますし、疲れが取れないまま、朝の通勤ラッシュに引っかかるストレスもあります。
工場勤務は、体力的にも疲れる部分があるので、求人を探す際は、できるだけ自宅から近い、通勤ストレスの少ない職場を選んだ方がいいと思います。
長く勤務したいのであれば、本当に重要視したいポイントです。
大手の場合、30代からの転職は出世は望めない
30代で転職して工場勤務に入ると、やはり20代で入った方や、新卒から入っている方と比べると、出世で大きく遅れをとります。
特に、大手の場合は、なおさら感じると思います。
ここはもう、大手を狙うなら、きっぱりと見切りをつけるのも一つの手です。
今後、副業解禁の流れもありますし、そうなったら大手から徐々に副業が解禁されていくのは間違いがないので、出世のためのアピールは捨て、なるべく定時で帰って他のことでお金を稼ぐことに時間を使ったり...。
出世=昇給も、今の時代では絶対とは言えないので、入った会社によっては、出世に見切りをつける、という選択も考慮したいところです。
仕事が単調
工場でよく言われるのが「仕事が飽きる」ということです。
基本的に、常に同じ規格の製品を安定して作り続けるのが工場の仕事になるので、飽きる作業になるのは、しょうがないことなんです。
実際、2年経った僕も、仕事に飽きは感じています。ただ、いい意味で、慣れてきて、楽に感じる部分もあります。
神経を使う部分が少なくなりますし、身体は作業をしながら、頭は全く別のことを考えることができます。
単調な作業を飽きると取るか、楽だと取るか、僕は、どちらかというと楽だと取っています。
コミュニケーションが求められる
工場というと、黙々と作業をするというイメージがありますが、入ってみると意外とギャップがあります。
安全に作業するためには、コミュニケーションも大事な要素であり、評価にも関わってきます。
また、どちらかというと、上司とコミュニケーションを取り、気に入られるタイプの方が出世しやすい環境でもあります。(他の職種でもあることですが)
休憩所でも、いろいろな年代の人と会話する機会がありますし、勤務最終日には、同僚からラーメンに誘われることもよくあります。(交代勤務あるあるです)
僕のようにコミュニケーションが苦手な方は、そこだけ入る前に念頭に置いておいた方が良いかもしれません。
職場環境が悪い場合がある
会社や部署によるとは思いますが、空調設備が悪くて、夏は暑く、冬は寒かったり、機械の音がうるさかったり、工場内が汚かったりすることがあります。
ここは、面接時や職場案内の際に、しっかりと現場を確認しておくことが、転職で失敗しないポイントです。
僕は、実際に「ここはやばそう...」と思ったところは、採用を断りました。
残業がつらい
工場勤務では立ち仕事が多く、体力的に大変な場合が多いですが、やはりきついのが残業です。
1時間程度なら特につらさも感じないんですが、2時間、3時間、長いと4時間ともなると、かなりつらく感じます。
しかも、急に前・後番方の人が休んで、早出や残業を頼まれることがあったりするので、精神的にも、肉体的にもガクッときます。
交代勤務であれば、月の残業が20時間を超えるとかなりつらく感じるので、入社前によく確認しておきましょう。
実際に、入社前に残業について尋ねたところ、月60時間...なんていう会社もあったので、注意してください。(流石に断りました)
でも、工場勤務にもいいところはある
ここまで、工場勤務のつらいところばかり紹介してきましたが、工場勤務にはいいと思えることもたくさんあります。
仕事が簡単
デメリット側では単調と紹介しましたが、これはいいところでもあります。
30代、未経験で入った僕でも、すぐに仕事を覚えられましたし、僕の友人も製造業が多いですが、仕事が難しくてつらいという話は全く聞きません。
製造業は、転職に対するハードルがとても低いと言えると思います。
食堂が便利
これまで、食堂がある会社で働いたことがなかった身としては、会社から補助が出て、安いお金でいろいろなメニューから好きに選べる食堂はまるで天国!と感じるぐらいでした。
例えば 僕の工場では
- 日替わり定食A
- 日替わり定食B
- ラーメン
- カレー
- 丼もの
- うどん
- そば
などなどがあります。毎日働くのであれば、食堂がある工場はすごく便利なので、転職の際は考慮したいポイントです。
ボーナス、待遇が良い
製造業の優れている点として、ボーナスが多いということが言えると思います。(もちろん会社によりますが)
世界的にも日本は製造業は盛んなので、ボーナスを始め、手当や福利厚生など、僕が経験したサービス業界よりもはるかに整っていると感じました。
サービス業ではなかなか取れなかった有休も、工場では取りやすく感じます。
もちろん、会社によるところはありますが、製造業の場合、企業間の縦の繋がりがあるので、大手企業から順にこれらの体制が整っていると感じます。
慣れれば本当に楽
仕事や環境にさえ慣れてしまえば、工場勤務は本当に楽だと感じます。
30代、未経験から2年でそう感じるくらいです。
交代勤務の場合、人間関係もいい意味ですぐに仲良くなれる環境ですし、現場作業であれば、サービス業のようなストレス(クレーム対応、接客疲れ)もありせん。
長く仕事を続けるにあたり、楽だと感じるかどうかは、重要なポイントだと思います。
工場の交代勤務はつらい...でも家族のために乗り越えた
30代、未経験からの工場勤務、それも交代勤務というつらい環境でしたが、僕は、子供のため!家族のため!という気持ちでなんとか乗り越えることができました。
家に帰って、子供の寝顔を見ること、早く帰った時は、一緒にお風呂に入ることだけがつらい時期の僕の気持ちのスイッチでした。
工場勤務のつらい時期は3ヶ月〜半年も乗り切れば、あとは楽に感じてくると思います。
結果として、転職をしたことで僕は年収が約100万円増え、妻とお金のことで口喧嘩することもなくなったので、本当に勇気を出して転職をしてよかったと感じています。
工場勤務を考えているなら後悔しない転職を
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僕は、期間工などの有期雇用は考えていませんでしたが、高収入で寮付き、入社祝金数十万円など、求人誌よりも条件の良いところが多い印象でした。
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まとめ:製造業は大変、でも乗り越えられる
色々大変なこともありましたが、僕は今でも工場勤務を続けられています。前職でお金に苦労していた頃よりも、今の方が幸せを感じています。
転職は大きな人生の転機。納得がいく会社をとことん探して、失敗しない転職を心がけましょう。
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